スイーツのお店を始めるようになったのは、僕が偶然入ったお菓子屋さんがきっかけでした。当時、まだ結婚前でまったく別の仕事をしていましたが、何をやってもうまくいかずに投げやりになっていたときでした。ふと惹かれて道端のお菓子屋さんに入ると、「いらっしゃいませ」とお店の皆さんが心からの笑顔で迎えてくれたのです。その瞬間、冷えた心がゆるんで熱いものがこみ上げてきました。そそくさと2つ3つお菓子を選んで持ち帰り、一人お菓子を頬張りました。
「お菓子ってあたたかい…」。そうだ! 僕はこんな心があたたまるお菓子を作っていきたいんだ! こんなあたたかいおもてなしを提供したいんだ!
それは自分の心の声に気づいたはじめての経験でした。涙があふれてとまりません。あったかいお菓子やおもてなしは人の心をあたたかくする。そして、本来の自分に戻してくれる力がある。お菓子に関わり、お菓子を作り、お客さまに心から喜んでいただけるおもてなしをしていきたいと思ったのです。
結婚後、僕たち二人は、あのお店にお礼の挨拶に行き、自分たちも将来このようなお店をしていきたいと話しました。そして、子供が生まれたからは、子供たちに安心安全で、未来につなげていけるようなお菓子を作りたいと強く思うようになりました。
そして今、どんぐりの木では自然食材を厳選して使用し、重ね煮という調理法で、お母さんの手作り菓子のように安心して食べていただける「からだが喜ぶナチュラルスイーツ」を心を込めて作っています。いつも原点の思いを大切に、心があたたかくなるお菓子やおもてなしをご提供することを目指しています。
大好きなこの地で、お菓子や多くの人に囲まれていられることに感謝しております。ありがとうございます。 |